そのデータ、そのまま印刷して大丈夫?プロが教える入稿データの4つのチェックポイント

- 「パソコンの画面では綺麗に見えたのに、印刷したら端が切れてしまった…」
- 「思っていたより色がくすんで、なんだか暗い印象になってしまった…」
チラシやパンフレットのデータをパソコンで作って印刷会社に入稿した際、こんなトラブルを経験したことはありませんか?
実は、パソコンの画面上で見るデザインと、実際の印刷機で紙に刷るためのデータとでは、異なる「独自のルール」が存在します。このルールを知らないままデータを入稿してしまうと、思い通りの仕上がりにならないのです。
この記事では、印刷データ作成時によくある4つの失敗例と、トラブルを防いで綺麗に仕上げるための正しいデータの作り方を解説します。
入稿前に要チェック!印刷データでよくある4つの失敗と対策
ご自身でIllustratorやWord、Canvaなどでデータを作成し、印刷会社に入稿する際は、以下の4つのポイントに注意しましょう。
塗り足し(裁ち落とし)が足りず「白フチ」が出る
印刷は、大きな紙にまとめて刷った後、仕上がりサイズに合わせて機械でカット(断裁)します。その際、機械の特性上、わずかなズレ(1〜2mm程度)が生じることがあります。
紙の端まで色や写真があるデザインの場合、仕上がりサイズぴったりでデータを作っていると、このズレによって紙の「白地(白フチ)」が見えてしまう失敗がよく起こります。
💡 【対策】塗り足しを3mm作る
背景の色や写真は、仕上がりサイズで終わらせず、上下左右の外側に「3mm」ずつ大きくはみ出させて(塗り足しを作って)データを作成しましょう。
仕上がりイメージとちがう所で断裁されている
トンボが不明確なので、イメージとちがう所で断裁されている可能性があります。
「トンボ」とは、印刷物を正しい仕上がりサイズに断裁するための目印となる線のことです。四隅にあるマークのことですね。
このトンボがないデータを入稿すると、印刷会社は「どこでカットしてよいか」正確な仕上がりサイズが判断できません。
💡 【対策】自動生成機能でトンボを作成する
Illustratorなどのデザインソフトには、トンボ(トリムマーク)を自動で作成する機能が備わっています。データ作成の初期段階で、必ずトンボを作成してから作業を進め、トンボを含めた状態で入稿しましょう。
文字やロゴが端に寄りすぎていて「文字切れ」が起きる
①でお伝えした通り、紙を断裁する際にはどうしてもわずかなズレが生じます。そのため、仕上がり線(カットされるライン)のギリギリに文字やロゴを配置してしまうと、ズレた際に必要な情報まで刃が入り、切れてしまう恐れがあります。
💡 【対策】内側3mm以上の安全圏に配置する
切れてはいけない重要な文字情報やロゴマークなどは、仕上がり位置よりも「内側3mm以上(できれば5mm以上)」の安全なエリアに収めるように配置しましょう。
カラーモードが「RGB」のままで、印刷すると色がくすむ
パソコンやスマホのモニター画面は「RGB(光の三原色)」で色を表現し、非常に鮮やかです。しかし、実際の印刷機は「CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)」の4色のインキを掛け合わせて色を表現します。
RGBの色域の方が広いため、RGBで作られたデータをCMYKに変換して印刷すると、表現できない鮮やかな色が置き換わり、全体的に色が沈んだり、くすんだりした仕上がりになってしまいます。
💡 【対策】最初から「CMYK」モードで作成する
データを作成する際は、必ずソフトのカラーモード設定を印刷用の「CMYK」に設定してから作業を始めましょう。画面上で見ている色味に近い状態のまま印刷を進めることができます。
まとめ:正しいデータ作成とプロのサポートで、思い通りの印刷物を!
入稿データの基本的なルール(塗り足し、トンボ、安全圏の確保、CMYK設定)を守ることで、印刷会社とのやり取りや再入稿のタイムロスを防ぎ、美しく思い通りの印刷物がスピーディーに完成します。


